寒くなれば通いたくなるホットヨガ。体を温めるのにはとてもいいのですが、汗をかいて痩せたい方には落とし穴があります。
室温が体温よりも高いと体に負担がかかるため、ストレッチ程度の運動量までに控えているホットヨガクラスがほとんどです。
中にはパワーヨガを行っているクラスもありますが、
・空気中の酸素濃度が体感的に低くなる
・呼吸が浅くなりやすいため、酸素の取り込み量が減少します。
パワーヨガは筋肉を強く使う動きが多く、酸素の消費量も大きいので、結果として息苦しさ・頭のぼせ・動悸を感じやすくなります。
また、ホット環境下では心臓も血管も拡張しており、そこにさらに負荷がかかることで、循環器系への負担が増すので「苦しい」と感じるようにのなるのです。
つまり、ホットヨガでは、強い負荷をかける筋トレ要素が少なく、筋肉が増えにくいため、基礎代謝もあまり上がりません。
「運動量はそこまででも汗をかけていれば脂肪は燃えているのでは?」
と思い込んでしまいがちですが、
実際には体が自力で熱を生み出していないため、
・筋肉による発熱(代謝)
・血流を促すポンプ作用
があまり鍛えられません。
結果、外の熱がなくなると体温を維持できず、冷えやすい体になります。
また、ストレッチのようなリラックスヨガばかりでは副交感神経が優位になるため、
- 血管が拡張し、熱が外に逃げやすくなる。
- 活動モード(交感神経)が下がり、発熱しづらくなる。
レッスン後には冷えを感じることがあります。手足先など心臓から離れた箇所から冷え出し、結果冷え性に繋がるのです。
筋肉量を増やして代謝を上げ、脂肪を落として痩せたいのであれば、ホットヨガはダイエットに向いていません。
常温ヨガでしっかり筋肉を鍛えるべきです。


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